不定詞と動名詞の違いを例文付きで分かりやすく解説
目次
不定詞と動名詞の違いをイメージ化
動名詞(~ing)と不定詞(to + 動詞)は、どちらも「動詞を名詞のように使う方法」です。ですが動名詞は過去、不定詞は未来のイメージがあります。
動名詞(例:reading, eating など)
動名詞は、「すでにしたこと」や「いつもしていること」など、過去のことや習慣に使われることが多いです。
例:
- I enjoy reading.(読むのが好き)
- She finished cleaning.(掃除を終えた)
また、前置詞(at, for, withoutなど)の後には、必ず動名詞を使います。
例:
- He is good at drawing.(彼は絵を描くのが得意)
不定詞(例:to read, to eat など)
不定詞は、「これからすること」や「目的・意志」があるときに使います。未来に向かうイメージです。
例:
- I want to read.(読みたい)
- She went to the store to buy milk.(牛乳を買うために店に行った)
不定詞にしか使えない動詞、動名詞にしか使えない動詞
不定詞(to + 動詞)しか使えない動詞
不定詞(to + 動詞)しか使えない動詞の例と文です。
want(~したい)
I want to go home.
家に帰りたい。
decide(~することを決める)
She decided to study abroad.
彼女は留学することを決めた。
hope(~を望む)
We hope to see you again.
私たちはまたお会いできることを願っています。
plan(~するつもり・計画する)
They plan to visit Kyoto.
彼らは京都を訪れる予定です。
promise(~を約束する)
He promised to help me.
彼は私を助けると約束した。
need(~する必要がある)
You need to rest.
あなたは休む必要があります。
learn(~することを学ぶ)
She learned to swim last year.
彼女は去年泳げるようになった。
offer(~することを申し出る)
He offered to drive us home.
彼は私たちを家まで車で送ると申し出た。
動名詞(~ing)しか使えない動詞の例と文です。
enjoy(~を楽しむ)
I enjoy reading books.
私は本を読むのが好きです。
finish(~を終える)
She finished cleaning the kitchen.
彼女はキッチンの掃除を終えた。
avoid(~を避ける)
They avoided talking about the problem.
彼らはその問題について話すのを避けた。
give up(~をあきらめる)
He gave up smoking.
彼はタバコをやめた。
mind(~を気にする)
Do you mind opening the window?
窓を開けてもいいですか?(開けるのを嫌がりますか?)
suggest(~を提案する)
She suggested going to the beach.
彼女は海に行くことを提案した。
keep(~し続ける)
He keeps forgetting his keys.
彼は何度も鍵を忘れる。
consider(~をよく考える)
I’m considering changing jobs.
私は転職を考えています。
ここでも、不定詞は未来、動名詞は過去をイメージしているのがわかると思います。
不定詞と動名詞で意味が変わる動詞
- remember
I remember locking the door.
(ドアに鍵をかけたのを覚えている)
→ 過去にやったことを覚えている
I remembered to lock the door.
(ドアに鍵をかけるのを忘れずにやった)
→ これからやることを覚えていた
- forget
I forgot locking the door.
(ドアに鍵をかけたことを忘れた)
→ 過去にやったことを忘れている
I forgot to lock the door.
(ドアに鍵をかけるのを忘れた)
→ やるべきことを忘れた
- stop
She stopped talking.
(彼女は話すのをやめた)
→ 話すことをやめた
She stopped to talk.
(彼女は話すために立ち止まった)
→ 話す目的で止まった
- try
Try eating more vegetables.
(もっと野菜を食べてみて)
→ 試しにやってみる
Try to eat more vegetables.
(もっと野菜を食べようと努力して)
→ 実現しようと努力する
- regret
I regret saying that.
(あんなことを言ったのを後悔している)
→ すでにやったことを後悔している
I regret to say this, but you’re wrong.
(こう言わねばならないのは残念ですが、あなたは間違っています)
→ これから言うことを残念に思う(フォーマル)
これも動名詞が過去、不定詞が未来、
ということを意識すればわかりやすいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。どれも、動名詞は過去、
不定詞は未来というイメージを
覚えておくと使い分けが楽になると思います。